
人が増えて席が足りない。
出社する人数が日によって変わり、空席と満席が入り混じっている。
採用面接で通す部屋の印象を良くしたい。
こうした理由で「移転はしないけれど、今のオフィスを変えたい」というご相談をよくいただきます。
オフィスのレイアウト変更とは、移転をせずに、今のオフィスの席の配置・家具・間仕切りなどを組み替えて、働く環境を整え直すことです。
先に結論をお伝えします。
オフィスのレイアウト変更は、「止められない業務を先に決める」「作業を土日や夜間に寄せる」「電源・LAN・消防・ビル管理会社への申請を早めに確認する」の3点を押さえれば、平日の業務をほとんど止めずに進められます。
依頼できる範囲も、レイアウト設計だけ、家具の入れ替えまで、床や壁のプチリフォームまで、と段階的に選べます。
この記事では、総務のご担当者や経営者の方に向けて、段取りの組み方と依頼範囲の考え方を順番に説明します。
この記事の要点

・オフィスのレイアウト変更は、止められない業務を先に決め、音やほこりの出る作業を土日・夜間に寄せ、各種申請を早めに確認すれば、平日の業務をほとんど止めずに進められます。
・レイアウト変更を考え始めたら、業者に相談する前に「目的」「変える範囲」「止められない業務と時期」の3つを社内で決めておくと、打ち合わせと見積もりの比較が速くなります。
・レイアウト変更のプランを固める前に確認したい設備面の項目は、電源の位置と容量、LAN・電話・複合機の移設、消防に関わる間仕切り、ビル管理会社への工事申請と原状回復の4つです。
・オフィスのレイアウト変更で依頼できる範囲は、「レイアウト設計だけ」「家具の入れ替えまで」「床・壁のプチリフォームまで」の3パターンから段階的に選べます。
・レイアウト変更の費用は面積だけでは決まらず、依頼範囲、新しく買う家具の点数とグレード、配線・電源工事の有無、休日・夜間作業の有無、ビル指定業者の工事の有無の5つで変わります。
レイアウト変更を考え始めたら、最初に決める3つのこと

オフィスのレイアウト変更を考え始めたら最初に決めるのは、「目的」「変える範囲」「止められない業務と時期」の3つです。
業者に声をかける前に、社内でこの3つだけ決めておくと、その後の打ち合わせが速くなります。
図面がきれいに描けていなくても問題ありません。
大切なのは「何のために、どこまで、いつまでに」がひと言で言える状態です。
▼目的をひと言にする(増員・出社率・採用)
レイアウト変更のきっかけは、大きく分けると「増員で席が足りない」「出社率が変わって席の使われ方が偏っている」「採用や来客のために見た目を整えたい」の3つです。
目的が違えば、手を入れる場所も変わります。
増員なら執務スペースの席数と通路幅、出社率の変化ならフリーアドレス化(社員が決まった席を持たず、空いている席を使う形)やWeb会議用の個室、採用強化ならエントランスや会議室といった人の目に触れる場所が中心になります。
全部を一度にやろうとすると予算も工期もふくらむので、今回はどれを優先するかを決めておきましょう。
「半年後に5名増える予定」「出社は多い日で7割」など、数字が1つあるだけで設計の精度が上がります。
▼変える範囲を決める(家具だけか、床や壁もか)
次に、どこまで手を入れるかを考えます。
デスクの並べ替えだけなら、工事はほぼ発生しません。
家具を入れ替えるなら、搬入と古い家具の処分が加わります。
床のタイルカーペットや壁紙まで変えるなら、内装工事としての段取りと、ビルへの申請が必要になります。
この段階で正解を出す必要はなく、「家具までは確定、床と壁は見積もりを見て決めたい」といった伝え方で十分です。
範囲があいまいなまま複数社に見積もりを頼むと、各社の前提がそろわず比較できなくなるため、迷っている部分は「迷っている」と明示しておくのがコツです。
▼止められない業務と時期を洗い出す
段取りを組むうえで一番効くのが、この洗い出しです。
経理の月末月初、決算期、コールセンターや受発注のように電話とパソコンが止まると困る部署、サーバーや複合機が使えなくなると影響が大きい時間帯。
止められない業務と時期を先に書き出しておくと、「この週末は避ける」「この部署の島は最後に動かす」といった判断がすぐにできます。
逆にここを決めずに進めると、作業日の直前になって「その日は困る」という声が出て、日程を組み直すことになりがちです。
各部署に「動かせない日」を聞くだけなら、メール1通で済みます。
業務を止めない進め方|全体スケジュールと土日・夜間の使い方
業務を止めずにオフィスのレイアウト変更を進めるには、音・ほこり・通行の妨げが出る作業を土日や夜間に寄せ、規模が大きい場合はエリアごとに分けて進めるのが基本です。
レイアウト変更は、実際に家具を動かしたり工事をしたりする日数よりも、その前の準備期間のほうが長くなります。
作業そのものを短く終わらせるには、準備の段階で決めることを決め切っておくことが近道です。
▼相談から完了までの流れ
一般的な流れは次の表のとおりです。 期間は規模や依頼範囲、家具の納期によって前後するため、ここでは各段階で「何をするか」を中心にまとめました。
| 段階 | やること | 総務側で用意するもの |
|---|---|---|
| 1. 相談・ヒアリング | 目的、人数、予算感、希望時期の共有 | 現在の図面(なければ写真でも可)、在籍人数と出社率 |
| 2. 現地調査 | 採寸、コンセントとLANの位置、搬入経路、天井の設備の確認 | ビルの管理規約・工事申請の書式 |
| 3. プラン・見積もり | レイアウト図、3Dパース、家具リスト、工事範囲の提示 | 社内の意見の取りまとめ |
| 4. 発注・申請 | 家具の発注、ビル管理会社への工事申請、必要に応じて消防への確認 | 作業日の社内告知 |
| 5. 作業・設置 | 床・壁の工事、配線、家具搬入、組立設置、不用品の搬出 | 私物・書類の箱詰め、当日の立ち会い |
| 6. 引き渡し | 傷や不具合の確認、配線の動作確認 | 翌営業日の運用ルール周知 |
見落としやすいのは、家具の納期とビルへの申請期間です。
受注生産のデスクやチェアは納品まで数週間かかるものがあり、申請もビルによって提出期限が決まっています。
「来月中に変えたい」というご希望の場合、この2つがスケジュールを左右します。
▼土日と夜間に寄せる作業、平日にできる作業
業務を止めないための基本は、音・ほこり・通行の妨げが出る作業を、人がいない時間に集めることです。
パーティションの解体や床の貼り替え、大型家具の搬入は土日や夜間に回します。
一方で、採寸や現地調査、配線ルートの確認、会議室など使用頻度の低い部屋の作業は、平日の日中でも進められます。
ここで注意したいのは、ビル側のルールです。
土日の工事に事前申請が必要なビル、夜間は空調や貨物用エレベーターが止まるビル、音の出る作業は時間帯を指定しているビルなど、条件はさまざまです。
休日や夜間の作業は、職人の手配上、割増の費用がかかることもあります。
「全部を土日に」と決め打ちせず、平日にできる作業を先に切り出しておくと、費用と日程の両方に余裕が生まれます。
▼一度にやらず、エリアごとに分けて進める
フロア全体を1回の週末で変えようとすると、金曜の夜に全員が箱詰めをして、月曜の朝に全員が荷ほどきをすることになります。
規模が大きい場合は、エリアを2〜3回に分ける方法が現実的です。
たとえば1週目は会議室とエントランス、2週目は執務スペースの半分、3週目に残り半分、という進め方をします。 作業中のエリアの人は、空いている会議室やフリーアドレス席、在宅勤務で一時的にしのぎます。
回数が増えるぶん搬入費などは上がる場合がありますが、万一トラブルが起きても影響が一部で済むという安心感があります。
▼作業前日と当日に総務がやること
前日までにお願いしたいのは、机の上と引き出しの中を空にすること、パソコンやモニターのケーブルに持ち主の名前を貼ること、の2つです。
ケーブルの名札は地味ですが、月曜朝の「どれが自分の線か分からない」を防いでくれます。
新しい座席表は、紙で掲示するのに加えて、床にマスキングテープで島の位置を示しておくと、搬入の作業員にも社員にも伝わりやすくなります。
当日は、鍵の開け閉めとビルの警備への連絡、エレベーターの養生(壁や床に傷が付かないよう保護材で覆うこと)の確認ができる方が1名立ち会えば十分です。
作業後は、複合機の印刷、Wi-Fi、電話の発着信を一通り試してから解散すると、翌営業日のトラブルが減ります。
「うちの広さと人数で、どのくらいの作業になりそうか」を知りたい段階でも大丈夫です。
今のオフィスの写真と、おおよその人数をLINEで送っていただければ、進め方の目安をお返しします。
図面がなくてもご相談いただけます。
見落としがちな4つの確認点|電源・LAN・消防・ビル管理会社

オフィスのレイアウト変更で見落としがちな確認点は、電源、LAN・電話・複合機、消防、ビル管理会社への申請の4つです。
レイアウト図の上ではきれいに収まっているのに、いざ動かしてみると使えない。
その原因の多くは、図面に描かれていない設備にあります。
プランを固める前に、次の4つを確認しておきましょう。
▼電源|コンセントの位置と容量
席を増やすということは、パソコンとモニターの台数が増えるということです。
コンセントの口数が足りていても、同じ回路に機器が集中するとブレーカーが落ちます。
特に、複合機、電子レンジ、電気ポット、冬場の足元ヒーターは消費電力が大きく、席の近くに集まると要注意です。
現地調査では、コンセントの位置だけでなく、分電盤を見てどの回路がどのエリアにつながっているかを確認します。
床下に配線を通せるOAフロアかどうかでも、配線の自由度と費用が変わります。
床が上げ底になっていない場合は、配線カバーで通路をまたぐか、壁沿いに島を寄せるといった工夫が必要です。
▼LAN・電話・複合機|情報システム担当と先に話す
有線LANの差し込み口、Wi-Fiのアクセスポイント、電話機、複合機。
LANや電話などの機器は、位置を動かすと設定や配線の引き直しが発生します。
Wi-Fiのアクセスポイントは、席の密度が変わると電波の届き方や混み具合も変わるため、Web会議の多い会社ほど事前の確認が大切です。
電話の移設は、契約している通信会社や保守業者でないと触れないことがあり、手配に日数がかかります。
社内に情報システムの担当者がいる場合は、レイアウト案の初期段階から打ち合わせに入ってもらうのがおすすめです。
専任の方がいない場合も、保守をお願いしている業者の連絡先を控えておくだけで、当日の復旧が早くなります。
▼消防|天井まで届く間仕切りを立てるとき
会議室やWeb会議用の個室を新しくつくる場合、間仕切りが天井まで届くかどうかが分かれ目になります。
天井まで届く壁で部屋を区切ると、その部屋の中に火災感知器やスプリンクラー、非常照明、排煙のための設備が必要になることがあり、所轄の消防署への届出が求められる場合もあります。
逆に、天井との間を空けたローパーティションや、家具で視線を区切る方法であれば、こうした手続きが不要で済むケースが多くなります。
どちらに当たるかは建物の条件によって変わるため、自己判断せず、ビルの管理会社と施工する会社に確認してください。
避難経路になる通路の幅を家具でふさがないことも、あわせて確認したいポイントです。
▼ビル管理会社|工事申請と指定業者、原状回復
賃貸オフィスでは、家具の入れ替えだけでも搬入の届出が必要なビルがあります。
床や壁に手を入れるなら、工事申請書、工程表、図面、作業員名簿などの提出を求められるのが一般的です。
提出期限は「作業日の2週間前まで」などビルごとに決まっているので、希望日から逆算して早めに書式を取り寄せておきましょう。
また、空調や防災設備など建物全体に関わる部分は、ビル側が指定する業者でないと工事できない取り決めになっていることがあります。
もう一つ忘れがちなのが原状回復です。
貼り替えた床や壁紙を退去時に戻す必要があるかどうかで、選ぶ素材や工法が変わります。
賃貸借契約書の該当ページを、相談時に見せていただけると話が早く進みます。
どこまで依頼できる?依頼範囲の3パターンと費用の決まり方

オフィスのレイアウト変更で依頼できる範囲は、「A. レイアウト設計だけ」「B. 家具の入れ替えまで」「C. 床・壁のプチリフォームまで」の3パターンに分けられます。
「レイアウト変更を業者に頼む」と言っても、任せる範囲は会社によってさまざまです。
ここでは3つのパターンごとに、頼めることと費用の決まり方を整理します。
▼依頼範囲の比較表
次の表は、依頼範囲の3パターンについて、頼めること、向いている会社、費用の主な内訳、業務への影響、ビルへの申請の要否を比べたものです。
| 比較項目 | A. レイアウト設計だけ | B. 家具の入れ替えまで | C. 床・壁のプチリフォームまで |
|---|---|---|---|
| 頼めること | 現地調査、レイアウト図、席数と動線の検討、3Dパース | Aに加えて、家具の選定、発注、搬入、組立設置、不用品の引き取り手配 | Bに加えて、床材や壁紙の貼り替え、アクセントクロス、照明の見せ方の調整など |
| 向いている会社 | 今の家具をそのまま使う。移動は自社や引越し業者で行う | 増員やフリーアドレス化で、席のつくりから変えたい | 来客や採用で見られる場所の印象を変えたい。古さが気になる |
| 費用の主な内訳 | 設計・デザイン料 | 設計・デザイン料、家具代、搬入・組立設置費、処分費 | 左記に加えて、材料費、施工費、養生費、申請に関わる費用 |
| 業務への影響 | 小さい(移動日のみ) | 中くらい(搬入日に半日〜数日) | 工事エリアは作業中に使えない。土日・夜間の活用が前提 |
| ビルへの申請 | 不要なことが多い | 搬入の届出が必要な場合あり | 工事申請が必要 |
A. レイアウト設計だけ頼む
「家具は今のままでいい。ただ、どう並べれば席が増やせるのか分からない」という場合に向いています。
採寸をもとに、通路幅や収納の位置、コンセントとの関係まで踏まえた図面をつくります。
ご希望に応じて、3Dパース(完成後の様子を立体で見せる図。オプション)で完成後の見え方も確認できます。
平面図だけでは、背中合わせの席の間隔や、モニター越しの視線の抜け方までは想像しにくいものです。
立体で見ておくと、社内で合意を取るときにも説明がしやすくなります。
家具の移動そのものは、自社のメンバーや引越し業者で行う形です。
B. 家具の入れ替えまで頼む
固定席の大きなデスクを、フリーアドレス向けの長いテーブルに替える。
Web会議用のブースやソファ席を足す。 こうした変更では、家具選びと搬入の段取りが成否を分けます。
エレベーターや入口の扉を通るかどうか、分解して運べるか、納期が希望日に間に合うか。
設計した会社がそのまま家具の発注から組立設置まで担当すると、「図面では入るはずだったのに入らない」という行き違いが起きにくくなります。
古い家具の引き取りや廃棄の手配までまとめて頼めるかどうかも、見積もりの段階で確認しておきましょう。
C. 床・壁のプチリフォームまで頼む
オフィス全体を改装しなくても、床材と壁の一面を変えるだけで印象は大きく変わります。
エントランスや共有スペース、会議室といった限られた範囲であれば、工事の日数も抑えやすく、土日や連休に収めやすいのが利点です。
全面改装と区別して、ここでは「プチリフォーム」と呼んでいます。
家具と内装を同じ担当者が一緒に考えると、床の色とソファの張地、壁紙とポスターの額縁といった組み合わせまで整えられます。
▼費用は何で決まるのか
レイアウト変更の費用は、「面積」だけでは決まりません。
大きく動かすのは、①依頼範囲(上の表のA〜C)、②新しく買う家具の点数とグレード、③配線や電源の工事がどの程度必要か、④作業を休日や夜間に行うか、⑤ビルの指定業者による工事が含まれるか、の5つです。
見積もりを比べるときは、合計金額よりも、この5つの前提が各社でそろっているかを先に見てください。
参考として、業界の一般的な目安を挙げておきます。 公開されている各社の解説を1つ確かめた範囲(2026年10月時点・nicomade調べ)では、設計費用と工事費用を合わせた金額の相場は、1㎡あたり約3万〜9万円とされています。
同じ解説では、設計費用は工事費用全体の10〜20%程度とされています。
税込か税別かは、解説に書かれていません。
ただし、この相場は内装工事を含む一般論です。 家具の並べ替えや一部の入れ替えだけなら、これより小さい規模で収まることも多くあります。
数字はあくまで入り口として捉え、自社の条件で見積もりを取って判断するのが確実です。
依頼の流れや費用の内訳の考え方は、オフィス内装デザインの依頼ガイドでも詳しく説明しています。
nicomadeの事例で見る、レイアウト変更とプチリフォームの実際
nicomadeが担当した移転を伴わないオフィス改修の2事例では、ご相談・デザインの開始から家具の設置完了までの期間は約3〜4ヶ月でした。
ここからは、nicomadeが実際に担当した2つの事例をもとに、現場で何を考えて進めたかをご紹介します。
どちらも「移転せず、今の場所を整える」というご依頼でした。
▼事例|新宿・10㎡の共有スペースをプチリフォーム

新宿のオフィスで、レセプションを兼ねた10㎡ほどの共有スペースを整えた事例です。
ご相談のきっかけは「どこかぱっとしない」という印象でした。 床の色が暗く、空間全体が無機質に見えていたのが原因です。
行ったのは、床材の変更、グリーンを基調にした幾何学模様のアクセントクロスの導入、ソファとテーブル、チェアの入れ替え、ペンダント照明の見せ方の調整です。
もともとあった装飾は活かし、企業理念を伝えるポスターのデザインと作成もお手伝いしました。
デザインの開始から家具の設置完了までは約3ヶ月。
執務スペースには手を付けていないので、日々の業務への影響は小さく済んでいます。
完成後には「こんなにもよくなるなんて」というお声をいただきました。
詳しくは新宿のオフィス共有スペース プチリフォーム事例をご覧ください。
▼事例|渋谷・28坪で最大30名が働けるレイアウト

渋谷区の約93㎡のオフィスで、最大30名が働けるレイアウトをつくった事例です。
「スペースはあるのに、デスクの最適な置き方が決まらない」「インテリアから内装工事までまとめて相談したい」というのが当初のお悩みでした。
出社人数が日によって変わるため、固定席は最小限にして、フリーアドレス席を多めに確保しています。
長テーブルの席に加えて、ソファ席やテーブル席など性格の違う場所をつくり、人数が多い日でも窮屈に見えないようにしました。
配線は島ごとにまとめ、卓上の電源タップと配線カバーで足元をすっきりさせています。
床材と壁紙の貼り替えは、工事会社の手配と日程の調整をnicomadeが行いました。
不用品の引き取りと廃棄の手配も、nicomadeが行っています。
初回のオンラインヒアリングから納品・設置完了までは約4ヶ月でした。
写真は渋谷のモノトーンオフィス事例に掲載しています。
▼2つの事例に共通する、現場の段取り
規模も目的も違う2件ですが、進め方には共通点があります。
1つ目は、最初に採寸とあわせてコンセントの位置、搬入経路、天井の設備を確認すること。
2つ目は、3Dパースで完成イメージを先に共有し、社内の合意を取ってから家具を発注すること。
パースがあると、「思っていた色と違う」という行き違いを発注前に解消できます。
3つ目は、家具の納期と工事の日程を1枚の工程表にまとめることです。
床を貼り替えてから家具を入れる、配線を通してからデスクを置く、という順番が崩れると、やり直しが発生して作業日が延びてしまいます。
設計と家具の手配、工事の日程の調整を同じ会社が見ていると、この順番の調整がしやすくなります。
依頼先のタイプ別比較と、選ぶときのポイント
▼依頼先は大きく4タイプ
オフィスのレイアウト変更の依頼先は、オフィス家具メーカー・販売会社、内装工事会社、設計・デザイン事務所、設計から家具・施工まで一括で受ける会社の4タイプに分かれます。
次の表に、タイプごとの得意なことと、依頼前に確認しておきたい点をまとめます。
| タイプ | 得意なこと | 確認しておきたい点 |
|---|---|---|
| オフィス家具メーカー・販売会社 | 自社製品を使ったレイアウト提案、大量の席の入れ替え | 他社の家具や内装工事まで対応できるか |
| 内装工事会社 | 間仕切り、床・壁・天井の工事、設備工事 | 家具の選定やデザインの提案まで頼めるか |
| 設計・デザイン事務所 | コンセプトづくり、デザイン性の高い空間 | 小規模な変更や家具の手配にも対応してもらえるか |
| 設計から家具・施工まで一括で受ける会社 | 窓口が一つで、順番や責任の範囲が分かりやすい | どこまでが自社対応で、どこからが協力会社か |
どのタイプが優れているという話ではなく、今回の目的と範囲に合っているかどうかが判断の軸になります。
席を大量に入れ替えるなら家具に強い会社、壁を立てる工事が中心なら工事に強い会社、というように選ぶと、依頼内容と得意分野のずれを減らせます。
会社選びの考え方はインテリアコーディネート会社の選び方の記事も参考になります。
▼見積もりを取る前に聞いておきたい質問
相談の場で、次のことを聞いてみてください。
土日や夜間の作業に対応できるか、その場合の費用はどう変わるか。
ビル管理会社への工事申請の書類づくりを手伝ってもらえるか。
電源やLANの工事はどこまで含まれるか。
古い家具の処分は手配してもらえるか。
完成イメージは図面だけか、3Dパースでも見られるか。
こうした質問への答えがはっきりしている会社は、現場の段取りに慣れていると考えてよいでしょう。
回答があいまいな項目は、見積書の「別途」に入っていないかを確認しておくと安心です。
▼小さな範囲から始めるという選択
予算や社内の合意が固まりきらないときは、範囲を絞って始める方法があります。
まずはエントランスや会議室1室だけを整え、効果を見てから執務スペースに広げる進め方です。
小さく始めると、依頼先との相性や、ビルへの申請の手間、社員の反応を確かめられます。
先ほどの新宿の事例のように、10㎡ほどの共有スペースだけを整える進め方もあります。
nicomadeでも、1部屋だけ、共有スペースだけ、といったご相談をお受けしています。
よくある質問
Q. 営業日を1日も止めずに進められますか?
オフィスのレイアウト変更は、家具の並べ替えや入れ替えが中心であれば、営業日を止めずに進める計画を組めます。
金曜の夜から日曜にかけて作業し、月曜の朝から通常どおり使える形を目指せます。
床の貼り替えなど工事を伴う場合も、エリアを分けて週末ごとに進めれば、平日の業務への影響を小さくできます。
ただし、ビルのルールで休日作業に制限がある場合は、平日の一部時間帯を使うこともあります。
Q. 図面がありません。相談できますか?
オフィスの図面がお手元になくても、レイアウト変更のご相談はいただけます。
入居時の図面がビルの管理会社に残っていることも多いので、まずは問い合わせてみてください。
見つからない場合は、現地調査で採寸して図面を起こします。
最初のご相談は、スマートフォンで撮った室内の写真と、おおよその広さ、人数が分かれば十分です。
Q. 今使っている家具を活かせますか?
今使っているオフィス家具は、レイアウト変更後もそのまま活かせます。
すべてを買い替える必要はありません。
まだ使えるデスクやキャビネットは残し、足りない席やソファ、会議用のテーブルだけを足す進め方もよくあります。
残す家具と新しい家具の色や素材をそろえると、買い足したものだけが浮いて見えるのを防げます。
Q. 賃貸オフィスで床や壁紙を変えても大丈夫ですか?
賃貸オフィスの床や壁紙の変更は、多くの場合、ビル管理会社へ申請して承認を得れば可能です。
ただし、退去時に元に戻す義務があるかどうかは契約によって異なります。
契約書の原状回復の項目を確認したうえで、戻しやすい素材や工法を選ぶこともできますので、相談の際にお伝えください。
Q. オンラインだけで相談は進められますか?
オフィスのレイアウト変更の相談は、ヒアリングとプランのご提案までであれば、LINEとオンライン会議だけで進められます。
ご紹介した渋谷の事例も、初回はオンラインでのヒアリングから始まりました。
工事を伴う場合や、採寸の精度が必要な場合は、現地調査に伺います。 遠方のオフィスの場合、現地での作業は内容に応じて個別にご相談ください。
まとめ

オフィスのレイアウト変更は、移転に比べて小さな投資で働きやすさを変えられる方法です。
業務を止めずに進めるために、まず止められない業務と時期を書き出し、音やほこりの出る作業を土日や夜間に寄せ、規模が大きければエリアごとに分けて進めます。
電源の容量、LANと電話の移設、消防に関わる間仕切り、ビル管理会社への申請と原状回復。
この4つをプランを固める前に確認しておけば、直前のやり直しを避けられます。
依頼範囲は、設計だけ、家具まで、床と壁のプチリフォームまで、と段階的に選べますので、目的と予算に合わせて決めてください。
nicomadeは、インテリアコーディネートから、家具の選定・搬入・組立設置までをお受けしています。
内装工事は、工事会社の手配と日程の調整を当社が行います。
工事のご契約先は、内容に合わせてご案内します。
「増員の時期は決まっているが、何から手を付ければいいか分からない」「ビルへの申請が必要かどうかだけでも知りたい」。 そのような段階でも、お気軽にご相談ください。
今のオフィスの写真と人数、ご希望の時期をLINEでお知らせいただければ、進め方と依頼範囲の目安をお返しします。
図面がなくてもご相談いただけます。
社内での検討用に、フォームからのお問い合わせも承っています。
営業時間は水曜・日曜を除く10:00〜20:00です。
nicomadeのオフィスレイアウト変更に関するサービス詳細や費用感は、下記ホームページにも掲載しております。検討の材料としてぜひご参考ください。
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